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2026年8月13日

きょうだいで実家の話がまとまらないときの進め方

お盆に集まったとき、誰かが「実家、どうするかね」と言う。少し沈黙があって、別の誰かが「まだいいでしょ」と返す。話はそこで終わり、また1年が経つ。この光景に覚えがあるなら、この記事はあなたのために書きました。

なぜ実家の話は、まとまらないのか

実家の話が難しいのは、3つの別の話が混ざっているからです。思い出の話(残したい)、お金の話(税金や売却額)、そして手間の話(誰が管理しているか)。とくに最後が曲者で、近くに住んで庭の草を刈っている人と、年に1回帰るだけの人では、同じ家がまったく違って見えています。温度差の正体は、たいてい負担の差です。

時間は、話を簡単にしてくれない

「そのうち自然にまとまる」は、残念ながら逆です。相続人の誰かが亡くなると、その配偶者や子どもが新しく相続人に加わります。3人で決められなかった話は、7人ではまず決まりません。しかも共有名義のまま相続が重なると、売るにも全員の合意と実印が要る。会ったこともない親戚に、実印をもらいに行くことになります。

進め方は、この順番で

  1. 事実だけを紙1枚にまとめる。所在地、名義、築年数、固定資産税の額、かかっている維持費、いま管理している人。意見は書かない。事実だけ。
  2. 「結論を出さない会」を30分開く。その紙を囲んで、各自がどう思っているかを聞くだけの会。結論を出さないと決めておくと、本音が出ます。
  3. 選択肢を並べる。売る・貸す・実家じまい・残す。それぞれについて「誰が」「何を負担するか」まで書くと、途端に現実味が出ます。
  4. 期限を仮置きする。「次の法事までに方向だけ決める」。期限のない話し合いは、話し合いではなく雑談です。

割れたときは、数字を入れる

感情と感情がぶつかっているときに効くのは、正論ではなく数字です。査定を取って「この家は◯◯万円」という事実がひとつ入ると、「残したい」「手放したい」という気持ちの話が、「年◯万円の維持費を払って残す価値があるか」という判断の話に変わります。査定は無料で、売る義務も発生しません。数字は、誰の味方でもないから便利なのです。

それでも割れたままなら、いちばん負担している人の現実から話を始めてください。実際に通って管理している人の「もう限界」は、他の全員の「まだいいでしょ」より重い情報です。

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